最終更新日:2024年1月28日
本記事では、貸株サービスを活用して高利回りの金利をもらいながらテンバガーを目指す方法について、説明してまいります。
貸株サービスとは
日本取引所グループのWebサイトを見ると、「貸株サービス」は以下のように説明されています。
証券会社各社が提供するいわゆる貸株サービスとは、投資家が、保有している株券等を証券会社に貸し出すことで、証券会社からこれに見合う貸株金利を受け取ることができるサービスです。
カンタンに言うと、株式のレンタルサービスのようなものです。投資家は自身が保有する現物株を証券会社にレンタルします。証券会社は投資家にレンタル料として貸株金利を支払います(投資家から見ると、証券会社からレンタル料として貸株金利を受け取ります)。また、証券会社は、投資家からレンタルした株式を他の投資家等(他の機関投資家や個人投資家等)にレンタルすることによって、他の投資家等からレンタル料として貸株金利を受け取ります。他の投資家等はレンタルした株式を使った信用取引(主に空売り)を行います。
貸株金利
投資家が受け取るレンタル料である貸株金利は貸し出す株式によって、異なります。基本的には、需要と供給の関係で決まります。
貸株サービスは、証券会社各社が提供するサービスですので、証券会社によって、貸株金利も異なりますが、おおむね0.1%~15%となっています(貸株サービス対象外の場合は、0%です)。
SBI証券は、最高金利の上限はありませんので、もっと高い貸株金利になる場合もあるといえます。
2024年1月29日時点適用の最も高い貸株金利は、エコナビスタ(5585)と売れるネット広告社(9235)の15%となっています(マネックス証券)。
貸株サービスの注意点
高い貸株金利を受け取ることができる貸株サービスですが、以下のような注意点もあります。
- 信用リスク
- 値下がりリスク
- 貸株のままだと、配当金や株主優待が得られない場合がある
- 確定申告が必要な場合がある
信用リスク
1つ目の注意点は、信用リスクです。ここでの信用リスクは、投資家が自信が保有する株式を貸し出す先の証券会社の信用リスクです。
というのも、貸株サービスは証券会社各社のサービスで、投資者保護基金による保護の対象とはならないからです(実質株主名簿上の名義が貸し出した証券会社等の名義となります)。
とはいうものの、証券会社が倒産するような可能性は、現時点では高くないと思いますので、それ程、気にする必要はないと言えるでしょう。
なお、通常の株式投資としての信用リスクである当該株式の信用(倒産)リスクも当然ながら存在します。
値下がりリスク
2つ目の注意点は、値下がりリスクです。
貸株サービスは、貸株金利をもらうために利用するわけですが、場合によっては、受け取る貸株金利以上に値下がりする可能性があります。
そもそも、貸株金利が高い銘柄は、空売りしたい機関投資家等の需要がたくさんあることの表れとも言えます。
したがって、これから新規で買うという場合は、高い貸株金利に釣られて買うと、買った後に値下がりすると何のために買ったか分からなくなりますので、注意が必要でしょう。
逆に、塩漬けにしている株式があって、損切りもしたくないというケースで、その株式が高い貸株金利をもらえるのであれば、少しでも損分を取り戻すということで、貸株サービスを利用するのも一つの手ではあるでしょう。
貸株のままだと、配当金や株主優待が得られない場合がある
上述の通り、貸株サービスを利用すると、実質株主名簿上の名義が貸し出した証券会社等の名義となります。したがって、通常の場合は、配当金や株主優待が得られません。これを回避するために、証券会社によっては、株主優待・配当金自動取得サービスが提供されていますので、場合によっては、利用するようにしましょう。
なお、株主優待等においては、長期保有が条件になっている場合があります。この場合で、株主優待等を得たい場合は、基本的に貸株サービスの利用は諦めるしかないでしょう。
確定申告が必要な場合がある
会社員や公務員などの給与所得者の場合、給与収入が2,000万円を超える場合や給与所得・退職所得以外の所得が20万円を超える場合など一定のケースでは、確定申告が必要です。また、その他の人も確定申告が必要な場合がありますので、詳細は、税務署や国税庁のホームページ等をご確認ください。
貸株サービスを活用して高利回りの金利をもらいながらテンバガーを目指す方法
では、いよいよ本題です。
貸株サービスを活用して高利回りの金利をもらいながらテンバガーを目指す方法は以下の通りです。
- 貸株金利が高く、テンバガーになりそうな銘柄を選定
- バイ・アンド・ホールド(貸株金利をもらいながら)
- テンバガーになれば売却(そのまま保有し続けても、もちろんOKです。)
当然ながら、一番大切なのは、「1.貸株金利が高く、テンバガーになりそうな銘柄を選定」することです。
一例を挙げると、東証グロース市場に上場するグローバルウェイ(3936)です。
グローバルウェイの2021年7月21日の安値は、1,099円でした。それが2ケ月も経たない2021年9月7日には、13,770円の高値をつけて、見事、テンバガー達成となっています。
現在(2024年1月28日時点)の貸株金利は、2%程度と特段高金利というわけでもない状態です。
また、これから再びテンバガーを達成するというのは、余程の好材料がないと難しいかもしれません。
また、2023年にテンバガー達成した一例を挙げると、東証グロース市場に上場するヘッドウォータース(4011)です。
ヘッドウォータースの上場来安値は2022年2月21日につけた2,979円です。
ヘッドウォータースは2023年7月に「1株→2株」の株式分割をしていますので、株式分割考慮後の調整株価は、1,489.5円となります。
2023年7月3日には、16,630円の高値をつけて、見事、テンバガー達成となっています。
現在(2024年1月28日時点)の貸株金利も高い証券会社では8%程度あり、非常に高利回りになっています。
ただし、株価はなかなか高水準にありますので、今の株価水準で買ったとしても、ここからテンバガーを目指すのは容易ではないでしょう。
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