最終更新日:2024年2月25日
【株初心者によくある疑問を解決】シリーズ。
今回のお題は、「長期投資と短期投資はどちらが良いのか?」というものです。
それでは、早速、説明してまいります。
投資とは?
「金融における投資」はWikipediaでは以下のように説明されています。
金融における投資は、金融資本を経済・経営活動を通じてリスクのある投資対象に投下すること。
(出典)投資-Wikipedia
株式投資の場合は、「リスクのある投資対象」というのが「株式」ということになります。
長期投資とは?
長期投資とは、長期に渡って投資を行うことです。
では、長期とはどれぐらいの期間をいうのでしょうか?
実は明確な期間は定義されていません。
一般的には、数年以上の投資を長期投資と呼んでいるケースが多いようです。
では、長期投資のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
長期投資のメリット
長期投資のメリットとしては、以下が挙げられます。
- 安定性と成長
- 低い取引コスト
- 複利の恩恵
- ストレスの軽減
安定性と成長:
長期投資は市場の一時的な変動に左右されにくいですので、長期間を通じて安定した収益をもたらす可能性が高いと考えられます。また、企業が成長し、株価が増加することが期待されます。
低い取引コスト
長期投資では頻繁な取引を行わないため、取引手数料や税金などのコストが低く抑えられます。特にNISAを活用すれば、コストを0にすることも可能です。
複利の恩恵
長期間保有することで、利益が再投資され、複利の恩恵を受けることができます。これは時間とともに資産を急速に増やす助けになります。
ストレスの軽減
短期投資と比較して、市場の日々の変動に対するストレスが少なく、心理的な安定感を提供します。ただし、市場全体に暴落した時に自分の保有銘柄が大きく値下がりした場合等には短期投資以上にストレスを感じるケースが生じる可能性はあります。
長期投資のデメリット
長期投資のデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 資金の流動性の低下
- 適切な選択の必要性
- 長期間の待機
資金の流動性の低下
長期投資は結果として資産を長期間凍結する形になりますので、急な資金の必要に対応しにくい場合があります。
適切な選択の必要性
長期間にわたる投資の成功には、良い株を選択することが不可欠であり、間違った選択をすると損失を被る可能性があります。短期投資の場合でも同じことが言えますが、期間が長期に渡ることから、適切な選択の必要性がより高まると言えるでしょう。
長期間の待機
成果を実感するまでに時間がかかるため、即時の利益を求める投資家には向かない。
短期投資とは?
短期投資とは短い期間で投資を行うことです。
スキャルピングのように数秒から数分程度の極端に短い時間に何度も売買を繰り返す手法やデイトレードのように1日で売買を完結させる手法があります。
では、短期投資のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
短期投資のメリット
- 迅速な利益
- 市場の変動に対する機敏性
- 資金の流動性
迅速な利益
短期投資は短期間で利益を得る機会があり、急な資金の必要に対応しやすい。
市場の変動に対する機敏性
短期投資家は市場の変動に敏感に対応でき、急激な価格変動から利益を得るチャンスを追求できる。
資金の流動性
短期投資は資産を比較的容易に売却できるため、資金の動きが柔軟である。
短期投資のデメリット
- 高いリスク
- 高い取引コスト
- ストレスと情報過多
高いリスク
短期投資は市場の変動に影響を受けやすく、利益を上げられる可能性がある反面、損失を被る可能性も高い。急激な価格変動がリスクを増加させることがあります。
高い取引コスト
頻繁な取引には高い取引手数料や税金がかかる可能性があり、収益を圧迫することがあります。
ストレスと情報過多
短期投資は市場情報を常に追跡し、ストレスを伴うことがあります。また、感情的な判断が影響を及ぼすことがあります。
長期投資と短期投資はどちらが良いか?
「長期投資と短期投資はどちらが良いか?」は、実は、人によって異なります。
一般的には、長期投資は安定性と成長を追求する投資家に適しており、短期投資はリスクを取りながら迅速な利益を求める投資家に向いています。
したがって、投資目標やリスク許容度に応じて、どちらを選ぶかを検討することが重要です。
また、どちらか一つを選択しなければいけないということでもありません。
実際、多くの投資家は長期投資と短期投資を組み合わせてポートフォリオを構築しています。
強いて言えば、短期投資の方がより難易度が高いと言えます。
特に、デイトレードのような超短期投資は、投資というよりも投機に近い形になります。
つまり、投資期間が短ければ短いほど、ゼロサムゲームに近い形になってしまいますので、株初心者の方は、なるべく避けた方が無難でしょう。
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