【資産運用シミュレーション】毎月5万円を投資資金に回して運用すれば30年後にいくらになるか?
最終更新日:2024年2月25日
株初心者の方が株式投資を始めた時に、まず行うのが目標設定ではないでしょうか。
本記事では投資目標の設定に役立つ資産運用のシミュレーションについて、説明してまいります。
【利回り別】資産運用シミュレーション
「毎月5万円を投資資金に回して運用すれば30年後にいくらになるか?」を、利回り0%~20%まで、一覧表にすると以下の通りです。
0 | 18,000,000 | 0 | 18,000,000 |
1 | 18,000,000 | 2,981,411 | 20,981,411 |
2 | 18,000,000 | 6,636,269 | 24,636,269 |
3 | 18,000,000 | 11,136,844 | 29,136,844 |
4 | 18,000,000 | 16,702,470 | 34,702,470 |
5 | 18,000,000 | 23,612,932 | 41,612,932 |
6 | 18,000,000 | 32,225,752 | 50,225,752 |
7 | 18,000,000 | 42,998,550 | 60,998,550 |
8 | 18,000,000 | 56,517,972 | 74,517,972 |
9 | 18,000,000 | 73,537,174 | 91,537,174 |
10 | 18,000,000 | 95,024,396 | 113,024,396 |
11 | 18,000,000 | 122,225,987 | 140,225,987 |
12 | 18,000,000 | 156,748,207 | 174,748,207 |
13 | 18,000,000 | 200,663,489 | 218,663,489 |
14 | 18,000,000 | 256,648,548 | 274,648,548 |
15 | 18,000,000 | 328,163,981 | 346,163,981 |
16 | 18,000,000 | 419,687,952 | 437,687,952 |
17 | 18,000,000 | 537,020,406 | 555,020,406 |
18 | 18,000,000 | 687,679,270 | 705,679,270 |
19 | 18,000,000 | 881,416,679 | 899,416,679 |
20 | 18,000,000 | 1,130,891,890 | 1,148,891,890 |
参考サイト:資産運用シミュレーション(金融庁)
■本シミュレーションの前提条件
- 年一回の複利計算をしています。
- 計算結果は小数点以下を四捨五入しています。
- 説明簡略化のため、売買手数料、税金等は考慮しないものとします。
利回り0%の場合
利回り0%の場合は、まったく運用収益はありませんので、単純に、毎月、投資資金を貯めただけのような形となります。
運用収益の計算を行う必要がありませんので、次式のようなカンタンな計算式で30年後の金額が計算できます。
5[万円]×12[ケ月]×30[年]=1,800[万円]
この1,800万円という数字を聞いて何か思い当たることはありませんでしょうか?
そうなんです。新NISAの非課税保有限度額なんですね。
なので、毎月5万円を30年間投資資金に回せるのであれば、タンス貯金するのではなく、投資を行った方が、資産運用の面からは断然メリットの方が多いです。
もちろん、信用リスクや値下がりリスクはありますが、適切な投資手法を選択し、適切な銘柄選定を行うことによって、そのリスクを極力抑えることが可能です。
利回り3%の場合
毎月5万円を投資資金に回して利回り3%(年率)で運用した場合の金融資産の推移は以下の通りです。
1 | 0 | 600,000 | 608,319 |
2 | 608,319 | 600,000 | 1,235,141 |
3 | 1,235,141 | 600,000 | 1,881,028 |
4 | 1,881,028 | 600,000 | 2,546,560 |
5 | 2,546,560 | 600,000 | 3,232,336 |
6 | 3,232,336 | 600,000 | 3,938,969 |
7 | 3,938,969 | 600,000 | 4,667,096 |
8 | 4,667,096 | 600,000 | 5,417,369 |
9 | 5,417,369 | 600,000 | 6,190,463 |
10 | 6,190,463 | 600,000 | 6,987,071 |
11 | 6,987,071 | 600,000 | 7,807,909 |
12 | 7,807,909 | 600,000 | 8,653,713 |
13 | 8,653,713 | 600,000 | 9,525,243 |
14 | 9,525,243 | 600,000 | 10,423,281 |
15 | 10,423,281 | 600,000 | 11,348,634 |
16 | 11,348,634 | 600,000 | 12,302,133 |
17 | 12,302,133 | 600,000 | 13,284,634 |
18 | 13,284,634 | 600,000 | 14,297,017 |
19 | 14,297,017 | 600,000 | 15,340,194 |
20 | 15,340,194 | 600,000 | 16,415,100 |
21 | 16,415,100 | 600,000 | 17,522,700 |
22 | 17,522,700 | 600,000 | 18,663,989 |
23 | 18,663,989 | 600,000 | 19,839,991 |
24 | 19,839,991 | 600,000 | 21,051,763 |
25 | 21,051,763 | 600,000 | 22,300,391 |
26 | 22,300,391 | 600,000 | 23,586,998 |
27 | 23,586,998 | 600,000 | 24,912,738 |
28 | 24,912,738 | 600,000 | 26,278,802 |
29 | 26,278,802 | 600,000 | 27,686,416 |
30 | 27,686,416 | 600,000 | 29,136,844 |
毎月5万円を投資資金に回して利回り3%(年率)で運用すれば、30年後には、29,136,844円になっています。
投資資金の合計額(投資元本)1,800万円から考えると、1,000万円以上も運用収益を上げられた形です。
年率3%でも、複利の効果で、こんなにも大きな収益を上げることが可能なんですね。
新NISAで運用していたら、この運用収益部分は当然非課税ですので、その効果の程がお分かりになることでしょう。
ここで、ポイントとなるのが、30年間利回り3%(年率)を維持できるのかということです。
こちらに関しては、現時点で言うと、それ程難しいことではありません。
株初心者の方でも比較的取り組みやすいのが、以下の2つの投資手法です。
- つみたて投資法
- 高配当株投資法
どちらの場合も、非常に大切なのが、銘柄選定です。(ほぼ全ての投資手法に言えることですが。)
特に、つみたて投資法の場合は、基本、同じ銘柄を積み立てていくだけなので、銘柄選定によって、結果が大きく異なってくるのは言わずもがなかと思います。
利回り10%の場合
毎月5万円を投資資金に回して利回り10%(年率)で運用した場合の金融資産の推移は以下の通りです。
1 | 0 | 600,000 | 628,278 |
2 | 628,278 | 600,000 | 1,322,346 |
3 | 1,322,346 | 600,000 | 2,089,091 |
4 | 2,089,091 | 600,000 | 2,936,125 |
5 | 2,936,125 | 600,000 | 3,871,854 |
6 | 3,871,854 | 600,000 | 4,905,566 |
7 | 4,905,566 | 600,000 | 6,047,521 |
8 | 6,047,521 | 600,000 | 7,309,054 |
9 | 7,309,054 | 600,000 | 8,702,686 |
10 | 8,702,686 | 600,000 | 10,242,249 |
11 | 10,242,249 | 600,000 | 11,943,025 |
12 | 11,943,025 | 600,000 | 13,821,894 |
13 | 13,821,894 | 600,000 | 15,897,505 |
14 | 15,897,505 | 600,000 | 18,190,460 |
15 | 18,190,460 | 600,000 | 20,723,517 |
16 | 20,723,517 | 600,000 | 23,521,819 |
17 | 23,521,819 | 600,000 | 26,613,139 |
18 | 26,613,139 | 600,000 | 30,028,161 |
19 | 30,028,161 | 600,000 | 33,800,780 |
20 | 33,800,780 | 600,000 | 37,968,442 |
21 | 37,968,442 | 600,000 | 42,572,512 |
22 | 42,572,512 | 600,000 | 47,658,689 |
23 | 47,658,689 | 600,000 | 53,277,455 |
24 | 53,277,455 | 600,000 | 59,484,579 |
25 | 59,484,579 | 600,000 | 66,341,670 |
26 | 66,341,670 | 600,000 | 73,916,788 |
27 | 73,916,788 | 600,000 | 82,285,120 |
28 | 82,285,120 | 600,000 | 91,529,726 |
29 | 91,529,726 | 600,000 | 101,742,363 |
30 | 101,742,363 | 600,000 | 113,024,396 |
毎月5万円を投資資金に回して利回り10%(年率)で運用すれば、30年後には、なんと、113,024,396円になっています。
毎月5万円を投資資金に回して運用する場合、最終金額が1億円を超える利回りとなるのが、10%です。
なので、30年間かけて億り人を目指すのであれば、この利回り10%を達成する必要があります。
当然ながら簡単なことではありません。
一番のポイントは、毎年コンスタントにフルの資金を用いて、利回り10%を達成しないといけないということでしょう。
例えば、11年目の年初金額は、10,242,249円です。
この10,242,249円と毎月の投資資金の1年分の600,000円を合算した10,842,249円分の株式を購入し、利回り10%を達成しないといけません。
具体的には、年末の金融資産として、11,943,025円に到達している必要があります。
つまり、約110万円の運用収益を上げるのが11年目の目標ということになります。
目標を達成するためには、ある「A銘柄」のみ集中投資する場合と「B銘柄とC銘柄等」の様に複数銘柄に分散投資する場合が考えられます。
前者の場合、管理はしやすいですが、10,842,249円すべてを1銘柄に集中投資しますので、銘柄選定は特に厳密に行う必要があるのと、リスク管理にも十分な注意が必要です。
なお、値がさ株であれば、1,100万円ぐらいの購入では需給に与える影響はほとんどありませんが、出来高の少ない小型株であれば、需給にも影響を与えますので、その点にも注意が必要です。
また、1銘柄に集中投資するということは、当然ながら他の銘柄でリカバリーということはできませんので、うまくいく時はいいですが、当てが外れた時は、その年は目標未達ということにもなりかねませんので、やはり、レベルの高い目標ということになるでしょう。
さらには、1銘柄に集中投資するということは、その銘柄が倒産した場合には目も当てられません。
倒産しないまでも、株価が大きく下げる可能性は、どの銘柄にでも、それなりにありますので、やはり、リスク管理の面からは1銘柄に集中投資というのは避けておいた方が無難でしょう。
後者の場合、複数銘柄すべてが利回り10%を上げるか、各銘柄で凸凹があってもトータルで利回り10%を上げる必要があります。
この時に、約1,100万円ぐらいの投資資金を複数銘柄にどのように割り振るかも検討が必要です。
例えば、購入金額をほぼ均等になるように購入株数で調節することもできますし、単に同じ株数だけ購入するということも選択できます。
トータルの利回りを考えた場合、後者の場合は、購入金額の割合が多い銘柄が、目標達成により効いてくる形になります。
上記は色々考えないといけない事項の一部ですが、いずれにしても、実際に株式投資を行う際は、どの投資手法を選択するかも重要なファクターとなってきます。
株初心者の方が利回り10%(年率)を目指すのに比較的取り組みやすいのが、以下の2つの投資手法です。
- バリュー株(割安株)投資法
- グロース株(成長株)投資法
どちらの場合も、銘柄選定が重要なのは言うまでもありませんが、売買のタイミングも非常に重要です。(こちらも、ほぼ全ての投資手法に言えることですが。)
特に、日経平均株価が史上最高値を更新しているような最近の相場状況ですと、個別銘柄のみならず、相場全体の大きな流れも考慮する必要があるでしょう。
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