貸株金利15%も!貸株サービスの仕組みと貸株金利が高い銘柄の理由
最終更新日:2024年1月28日
2024年1月29日時点適用予定金利で最も貸株金利が高い銘柄は、エコナビスタ(5585)と売れるネット広告社(9235)で、マネックス証券で適用予定の貸株金利は、なんと15%(年率)です。
本記事では、そのような貸株金利が15%という高金利になることもある貸株サービスの仕組みと貸株金利が高い銘柄の理由について、説明してまいります。
貸株サービスの仕組み
貸株サービスは、証券会社と投資家の間で契約に基づいて提供されます。
投資家は株式を証券会社に貸し出し、証券会社はこれらの株式を借り受けます。
貸株金利は、投資家が提供した株式を証券会社が借りた際に支払う金利です。
この金利は、株式の需要と供給の関係に基づいて決まります。
したがって、貸株金利は、株式の需要と供給の関係に影響されます。
貸株金利が高い場合、それはその銘柄に対する株式の需要が高く、供給が不足していることを示します。
逆に、貸株金利が低い場合、株式の供給が豊富で需要が少ない可能性があります。
貸株金利が高い銘柄の理由
貸株サービスは、空売りと呼ばれる信用取引の投資戦略に使用されます。
空売りを行う投資家は、株価が下落することを予想し、株式を借りて売り、後で安価な価格で買い戻すことを狙います。
人気のある空売り銘柄は、空売りしたいという投資家の需要が高い割に、供給が限られていたりするため、貸株金利が高くなるケースが多いです。
特に、グロース市場に上場しているような銘柄にその傾向が強いです。
貸株金利が高い銘柄は、一般的に市場参加者の中で株価の下落が予想されている銘柄です。
これにより、空売りを行って利益を得ようとする投資家がその銘柄を借りて売る動機が高まり、貸株金利が上昇します。
貸株金利が高い銘柄は、通常、株式の供給が限られているか、流動性が低い銘柄です。
このような場合、株式を貸し出す投資家が少なく、それに伴って金利が高くなります。
特定の銘柄がメディアや投資家の注目を集めている場合、貸株金利が高まることがあります。
これは、空売りを行おうとしている投資家がその銘柄を利用して市場のトレンドに参加しようとするためです。
貸株金利が高い銘柄の注意点
貸株金利が高い銘柄は、空売りを行う一部の投資家にとって魅力的な機会となることがありますが、リスクも高いため、注意が必要です。
前項でも申し上げましたが、貸株金利が高い銘柄は、空売りしたい投資家が多いということの裏返しでもあります。
つまり、高い貸株金利で株式を借りる投資家というのは、これから株価は下げるだろうと考えて空売りを行おうとしている投資家ということになります。
ということは、今後、株価は下げる可能性が高いと考えて、空売りするわけですから、その通りとなれば、貸した側からすれば、自分が貸した株式で空売りされて、株価が下がるという構図になります。
そうすると、自分が得る貸株金利以上に、株価が下がる可能性があるわけですから、その点は注意が必要です。
もちろん、株価が下がると決まったわけではありませんので、貸株金利を得、かつ、株価が上がって、売買差益も得られるという良いパターンの可能性もあります。
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